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【三井ホーム】3つの商品ラインナップ(セレクト・オーダー・プレミアム)

カツオ
カツオ

こんにちは!
カツオです。

この記事では、
「三井ホームの3つの商品ラインナップ」
についてご説明します。

3つの商品ラインナップ
(引用:三井ホームパンフレット「MITSUI HOME ORDER SELECTION」)

三井ホームで注文住宅を建てる場合、以下の3つの商品ラインナップがあります。

  • セレクト(MITSUIHOME SELECT)
  • オーダー(MITSUIHOME ORDER)
  • プレミアム(MITSUIHOME PREMIUM)

簡単に言うと、価格帯が違ったり、設計の自由度に制限があったりします。
この記事では、3つの商品ラインナップの特徴メリットデメリットをお伝えします。

この情報は、かなり重要。
しかし、意外とインターネット上にあまり載ってないんですよね。
なので、今回記事にしてまとめてみました。

この記事を最後まで読んでいただけたら、3つの商品ラインナップを理解できます。
そして、あなたがどれを選べばいいのか、わかります。

それではやっていきましょう!

カツオ
カツオ

特に、三井ホームと打合せしてる人!
意外と、この説明を受けていない人がいます。
この機会に、絶対に知っておいてください!

時期やエリアによって、多少内容が異なるかもしれません。
予めご了承ください。

3つの商品ラインナップとは

さっそく、結論を表にまとめてみました。
こんな感じです。

「プレミアムモノコック工法、耐震等級3、ZEH基準、長期優良住宅」については、どの商品でも共通です。

いちばん違うのは、設計の自由度。
天井高さ、外観や間取り、オプション、設備など、選択肢の幅が異なります。

設計にかかる時間が異なるため、打合せ回数も違います。
契約後の打合せ回数は、セレクト5,6回、オーダー15~20回、プレミアム制限なし、という感じです。

セレクト(MITSUIHOME SELECT)の特徴

三井ホームのセレクトは、簡単に言うと「規格住宅」です。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、つまり”規格“がある”住宅“ということです。

近年の建築価格の上昇により、三井ホームの坪単価も上がってきています。
そのため、低価格な「セレクト(MITSUIHOME SELECT)」が近年注目されています。
※セレクト(MITSUIHOME SELECT)の旧称:セレクトリアル、セレクトオーダー

間取りサンプル
(引用:三井ホームパンフレット「MITSUI HOME SELECT」)
セレクト(MITSUIHOME SELECT)とは
・厳選された100以上の”プランコレクション”の中から、選ぶスタイル。
・間取りはある程度カスタマイズ可能。壁の位置を変えることもできるが、構造に関わる壁は動かせない。
・選んだプランのうち、外壁面、給排水ルート、玄関位置、階段位置は固定。
・キッチンは2種類から選択、洗面と浴室は1種類。
・床は3パターンから選択。
・三井ホーム標準の2×6ではなく、セレクトの場合は2×4。
・保証期間は60年保証(キープウェル60)ではなく、30年保証(キープウェル30)。
・「ダブルシールドパネル(屋根断熱)」「屋根勾配天井」は不採用。(ただしオプションで採用することは可能)
・契約後の打合せ回数は5~6回(例外あり)。例:設計(外構含む)3回、インテリア1回、最終確認1回。

セレクトは、オーダーに比べて設計の選択肢が限られます。

間取りは100以上のプランから選びます。
選んだ間取りは、ある程度変更可能。
しかし、構造に関わる場所は、変更できません。

例えば、
「その壁は、耐力壁なので移動できません」
と言われて、間取りを変更できないこともあります。
この点は、ご注意ください。

セレクトで選べる仕様は、オーダーよりも選択肢が限られます。
ただしこれは、「グレードが落ちる」という意味ではありません。

セレクトは、
「品質を下げているのではなく、選択肢が限られている。」
ということです。

外壁は「SBフィニッシュ」という吹付け外壁ですし、屋根も「コロニアルグラッサ」です。
お風呂は人気の「TOTOサザナ」ですし、キッチンも2種類(トクラス、永大)から選べます。
いずれも、オーダーの標準仕様として採用されているものです。

品質を下げているのではなく、選択肢が限られている。
(引用:三井ホームパンフレット「MITSUI HOME SELECT」)

あとは、窓。
セレクトでも、YKKAPの樹脂サッシ(APW330)が採用できます。
※オプションでAPW430も採用可能

セレクトでも、樹脂サッシで有名なAPW330を使えます。
(引用:YKKAP公式HP APW330

確かに、選択肢は狭くなります。
ですが、決してグレードを落としているわけではありません。

ただ、デメリットとして個人的に強く感じるのは、インテリア周りの選択肢です。
ドア、床、壁紙などの細かいパーツについて、種類や色の選択肢が、かなり限られています。

例えば極端な話、設計士さんから
「ドアはこの2つのどっちかです」
「床はこの3つから選んでください」
みたいな感じで、選択を迫られます。

インテリアテイストは、以下の3パターンから選択することになります。

Interior Tastee
(引用:三井ホームパンフレット「MITSUI HOME SELECT」)

壁紙は、オーダーなら300種類近くから選べるのが基本。
予算の大きいお客様なら、オーダーの方でも壁紙に制限はありません。

しかし、「セレクト」だとかなり種類が少ないです。
これだと、壁紙を選ぶ楽しみは、あまりなさそう。

とはいえ、三井ホームにも事情があります。
お客様が選べるということは、設計やインテリアコーディネートにかかる時間や人件費がかかります。

だからこそ、セレクトは価格を抑えることができるんです。

人件費といえば、打合せ回数も注意が必要です。
あくまで目安ですが、
・間取りの打合せ 3回
・インテリアコーディネート打合せ 1回
・最終確認 1回
というイメージです。

あとは、屋根の形とか、壁の位置など、
結構マニアックなルールがいくつもあります。
「あれができない、これができない」
といった感じで、「オーダー」よりもルールが厳しいです。

セレクトで、このような複雑な外観は難しい。
(引用:三井ホーム公式HP

とはいえ、ある程度ルールを守りさえすれば、オーダーよりも低価格で、三井ホームの家が建ちます。
好みにもよりますが、とてもお得。
人によっては「選択肢が限られているほうが楽」と考える方もいます。
お得に短時間で、三井ホームの家を建てられる。
そう考える人にとっては、セレクトは最適な選択になります。

ぜひ担当の営業マンにお願いして、セレクトとオーダーの違いについて、よく説明してもらってください。
とはいえ、営業マンも「いきなり全部説明しろ」と言われると、困ってしまいます。

ポイントとしては、
「○○をやってみたいんですが、セレクトでもできますか?」
という風に、希望を伝えて確認していくのがおすすめです。

もし希望がすべて叶うなら、セレクトにしない手はありません。

ちなみに、WEB限定で「三井ホームセレクト(WEB限定)」という商品もあります。
基本的な考え方はセレクト同様ですが、選択できる間取りがかなり少ないです。
間取りの変更は一切できなかったり、打合せはオンライン限定だったり、かなり制限されます。

三井ホームセレクト(WEB限定)とは
・セレクトと同様に規格商品を選ぶスタイルだが、下記が異なる。
・お客様自身で、インターネット上の画面で仕様を決定する。
・リモートミーティングで担当営業マンと話すこともできるが、対面での打合せや展示場の案内などは行わない。
・担当営業マンは、WEB商品専任。水曜,日曜は対応不可。
・選択したプランについて、間取りを変えることは不可。
・外構は主に3つの選択肢から選ぶ(オープン外構、クローズ外構、セミクローズ外構)。

上記の通り、かなり制限があります。
その代わり、坪単価はセレクトよりも10~20万円ほど下がります。

WEBから見積もりを取得できるので、金額をすぐに知りたいなら試してみるのもアリです。
ただし、個人情報を入力すると、ランダムに担当営業マンが決まるので注意してください。

営業マンとの出会い方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
良い営業マンと出会う、6つの方法|注文住宅成功の秘訣とは

オーダー(MITSUIHOME ORDER)の特長

次に、オーダー(MITSUIHOME ORDER)について詳しく解説します。
三井ホームで建てる方のうち、7割くらいの方はオーダーです。
あなたも三井ホームを検討するなら、まずはオーダーをベースに検討していきましょう。

①標準仕様がある

オーダーには「標準仕様」があります。
「このなかから選んでください」というリストのようなものです。

例えば、

  • お風呂 ⇒TOTO、LIXIL、トクラス
  • キッチン ⇒永大、トクラス
  • 床 ⇒突板、トリニティ
  • 窓 ⇒YKKAPの樹脂サッシ(APW330)、LIXILのアルミ樹脂複合サッシ(ハイブリッド窓TW)

みたいな感じです。

三井ホームの標準仕様については、以下の記事で詳しく解説しています。
三井ホームの標準仕様まとめ

ちなみに、トリニティはおすすめです。
シート系床材なのに立体感があり、手触りも木の感じです。

<補足>
標準仕様以外のものは選べないかというと、そうでもありません。
希望すれば、TOTOやLIXILのキッチンだって採用することが可能です。
木製サッシだって、可能性はあります。
ただし、コストは多めにかかります。
要はお金を積めるかどうか。

希望が叶うかどうかは、傾向として予算の大小に比例しています。
カツオの場合は、標準仕様やオプションを与えられた選択肢の中から選んでいきました。(予算に余裕がなかったため)
裕福な方や、運よく当たりの営業マンを引いた方は、けっこう好きにやっちゃってます。

②オプションを選択肢から選ぶ

次にオプションの話です。
オプション選びって、けっこう悩みますよね。

窓をトリプルガラスにしてみたり、全館空調を入れてみたり、こだわった装飾にしてみたり。
夢が膨らみます。
オプション選びこそ、家づくりの醍醐味
悩むけども、楽しい。

しかしオーダーでは、オプションに意外と制限があります。

カツオ
カツオ

「〇〇はできますか?」

営業マン・設計士
営業マン・設計士

「残念ながら、それはできません…」

営業マンや設計士と打合せをしていると、たびたびこの言葉が出ます。
「〇〇はできますか?」

しかし、
「残念ながら、それはできません…」
と言われてしまうことがあります。

しかし、実はお金を積むとできます
賄賂ということではありません。
三井ホームによる、サポート料金のようなものです。
後ほど、くわしく解説します。

<補足:従来のエクセレントフリーとは>

ルールを逸脱し、オプションに制限がないお客様もいます。
かんたんに言うと、予算の多いお客様が該当します。

従来はオーダーの中でも、扱いが3階級に分かれていました。
セレクトフリー、フリー、エクセレントフリーといって、図面にもSF,F,EFと書かれていて明確に分けられていました。
エクセレントフリーのお客様は、ルールの逸脱が可能。

例えば、施主が好き放題に、オプションや設備を導入していくとします。
それだと、三井ホーム側に手間がかかるうえ、トラブルのリスクもあります。
そういった手間賃を、前もってたくさん積んであるのが、エクセレントフリーです。

いまはオーダーに統合されてしまいましたが、オーダーの中に従来のエクセレントフリー"相当"のお客様がいるということです。
そういう方は、スワロフスキーのガラスの階段だって採用できます。

③ルールの枠を超えると割高になる

オーダーだと、オプションに選択肢があります。
しかし、お金を積むことで選択肢以外のオプションを、採用できる可能性があります。

その仕組みを、当時の担当営業マンの言葉を借りて解説します。

三井ホームのオプションは、実績と安全性が担保された製品に絞ってあります。
施主様が希望を叶えるために、選択肢以外のオプションを取り入れるには、
それなりの「検証・手続き・トラブルリスク」などが発生します。
そのため、見積もり金額が割高になります。

三井ホームの担当営業マンより

実は、このような説明を、3回以上は聞きましたねw

どうしても取り入れたいオプションがあった時に
「えー、なんでできないんですかぁ?」
て聞くと、毎回ていねいにこの説明をされましたw

カツオ
カツオ

この説明をされるたびに「ぐぬぬぅ…」って言ってました(汗)

こんな感じで、「オーダーは、選べるオプションが限られている」ということを覚えておいてください。
選択肢を逸脱することもできます。
しかし、ひとつルールを逸脱するたびに、定価+10万円かかるイメージです。

三井ホームはアフターサポートが手厚いので。
後々になって、理由が分かると思いますよ。

<補足:セレクトフリー、フリー、エクセレントフリーがなくなった件>

従来は、セレクトフリー、フリー、エクセレントフリーという3つの階級がありました。
標準仕様の選択肢やオプションの制約など、設計の自由度に差をつけることで幅広い価格帯で三井ホームを検討することができる仕組みです。
ただ、これが上手く機能していませんでした。

営業マンによっては、セレクトフリーのお客様に対してフリー以上のサービスを提供するようになったからです。
場合によっては、セレクトフリーの金額なのに、エクセレントフリー扱いで進められた方もいます。
金額とサービスが全国で統一できず、いわば「言ったもん勝ち」の状態になっていました。
つまり、不公平ということです。
僕もいろんな施主さんの話を聞いていく中で、ルールはあるのにルールを逸脱している人がたくさんいて、混乱しました。

そこで、セレクトフリー、フリー、エクセレントフリーは「オーダー」に統一されました。
3つのクラスに分けることに、意味がないからです。
お客様をどういう扱いにするかは、営業マンが決めます。

じゃあこれでお客様にとってわかりやすくなったかというと、まったくそうではありません。
ルールを守るのか逸脱できるのか、そのさじ加減は営業マンが握っています。
金額とサービスは依然として全国で統一することはできず「言ったもん勝ち」の状況が続きます。

プレミアム(MITSUIHOME PREMIUM)の特徴

さて今度は、プレミアム(MITSUIHOME PREMIUM)を説明しますね。

僕は、最初の頃「三井ホームは富豪が建てる家」だと思っていました。
当時三井ホームの営業マンに声をかけたのも、ある種の「記念受験」。
蓋を開けてみたら、住友林業や積水ハウスよりも安かったのでビックリしました。

カツオ
カツオ

カツオのYoutube動画に、以下のコメントをされたことがあります。
「本物の三井ホームを建てたら、積水ハウスよりは高くなりますから。」
(積水ハウスのほうが高かったという、カツオの発言を受けて)

本物の三井ホーム…

コメントされた方が富豪なのか嫉妬で書いているのかは、わかりません。
しかし、ここから読み取れることは「三井ホーム=超高級」というイメージがあるということです。

「三井ホーム=超高級」というイメージは、三井ホームが過去にプレミアムをたくさん売ってきたからです。
昔はプレミアムなんて呼んでいませんでしたが。
都心部を中心として、富豪の方々に三井ホームはよく選ばれています。
特に、お医者さんに人気だとか。

カツオ
カツオ

ちなみに、三井ホームの平均坪単価は、参考にしないほうがいいです。
プレミアムの方々の金額が、統計データに混ざっているから。

プレミアム扱いとなるかどうかの目安は、建物本体価格が1億円を超えるかどうかです。
専用の部隊がいて、専用の展示場まであります。
(通常の部隊で対応することもあります)

いままではオーダーの中にも「エクセレントフリー」という階級があり、かなり自由に設計することができていました。
そういったお客様のうち「建物本体価格が1億円を超える方々については、プレミアム扱いになる」という感じです。

またプレミアムの場合、いきなり建築請負契約を結ぶのではなく、まず設計業務委託契約から結ぶことになります。
いかんせん規模が大きいためです。

坪単価の違い

ところで、
「坪単価はどれくらい違うの?」
って、気になりますよね。

そこで、坪単価も表にまとめてみました。
(2階建て、延床32坪の参考価格です。)

三井ホームを検討中の方々から、TwitterのDMやメールをいただくことがあります。
相談に乗ったり、見積もりを見たりもします。
カツオの実体験ベースで、上記のように表にしてみました。
(値引き後の金額を記載しました)

プレミアムは、なんでもあり。
価格を書いたところで意味がないかもしれません。
極端な話、プレミアムだと坪単価200万もあり得ます。

<補足>
オーダーの中でも、坪単価や坪数はピンキリです。
予算が豊富な方は、オーダーの中の上級顧客扱いでかなり自由に設計ができます。
例えばプラン提案時にシミュレーション動画を作成してもらったり、家具選びでインテリアフェアに同席してもらったり、キッチンショールームに同席してもらったり等。
予算次第で、かけてもらえる人件費が異なるということです。

建物本体価格が1億円を超える案件は「プレミアム」に昇格します。
該当するかどうかは、営業マンに確認してみてください。

まとめ

「三井ホームの3つの商品ラインナップ」
の説明は以上となります。

書いてても思いますが、ちょっと難しいですよね。
結局のところは、現場の営業マンが柔軟にサービス内容を変えられる状態です。
「言ったもん勝ち」の状況。

この記事の通り、理論は理論として知ってもらうことも大事。
しかし実践では、なるべくひとつ上のクラスのサービスを求めていく戦略が良いかと思います。
セレクトの方ならオーダー品質を、オーダーの方なら従来のエクセレントフリー品質を求めるということです。

もし僕が次建てるならセレクトにしつつも、オーダーのサービスをしてもらえないか営業マンに言うでしょうね。
契約前に、気になるオプションの採用可否と打合せ回数について、約束を取り付けると思います。
おっと、余計なことを言ってしまいました。
ここだけの話ですよ。

それでは。
最後までご覧いただきありがとうございました!

カツオ