一条工務店で住宅購入を検討されている方や、太陽光パネルの購入を検討している方にお伝えします。
2020年8月時点で私が考えるに、
一条工務店で太陽光発電「通称:夢発電」は導入するな。
です。
その理由について解説していきます。
僕は都内で平凡なサラリーマンをしており、現在住宅購入検討中です。
同じく住宅購入を検討されている方向けに、お役に立てる情報を提供していきますので、ぜひほかの記事も見ていってください。
では本題です。
一条工務店の太陽光について、私なりに試算をしてみまして、
「導入しない方が良い」
という結論に達しました。
真っ向から一条工務店の太陽光を否定するものですから、なかには
「おいおい、お前は一条工務店が嫌いなのか~?」
と思う方もいるかもしれません。
勘違いしないでもらいたいのですが、私にとって一条工務店は有力候補の一つです。
もし有力候補じゃなければ、ここまで真剣に悩まなかったです。
目次
私が一条工務店の太陽光をおすすめしない理由は、この2つです。
- 投資効率が悪い
- 停電時の対策なら別の方法でまかなう
まず、投資効率が悪い件については、シミュレーションした結果のサンプルがありますので、本記事の最後に画像を貼っておきます。
投資効率が悪い理由は、この3つです。
- 導入コスト+メンテナンス費用が割に合わない(投資資金)
- 売電価格が安すぎる(リターン)
- 太陽光パネルが、本当に20年以上もつか不明(リスク)
一条工務店で太陽光パネル導入にかかるコストは、10kWで313万円だそうです。(2020年8月現在)
もちろん発電量をおさえれば初期コストはお安くなりますが、まあこのあたりの金額はかかってきます。
↓
あとは、2年に1回くらいは点検(1,2万円)したり、パワコン(直流を交流に変換する装置)の交換が10年に1回。
パワコンの交換は20万円前後といわれています。
どうでしょう、けっこうなお値段しますよね。
忘れてはならないのが、太陽光はおひさまの光で発電しており、夜は発電しないということです。
なので、夜の電気代は結局払うことになります。
本当は夜に使いたいと思っても、昼間に電気が余ってしまうので、もったいないですよね。
ってなことを言うと、待ってました!と言わんばかりに、
営業さん「大丈夫です。昼間に余った電気は売れますよ!」
ってね。
みなさん、売電価格は年々下がっているのをちゃんと把握していますか?
以下の図は、余った電気を買い取ってくれる金額です。
スタートした年度によって価格が異なりますが、10年間はその価格で電気を買い取ってもらえます。(「固定価格買取制度(FIT)」)
※10年経つと放り出されます。他に買ってくれる人を見つけないといけません。
スタートする年度によって単価が変わってくるのですが、年々下がっていますよね。
2012年度に始めた人がうらやましいですね。
この調子でいけば、2021年度,2022年度は16円~19円くらいじゃないでしょうか。
そろばんをはじくときは注意してください。
そして、
10年間の買取が終わってしまった(通称:卒FIT)場合に、新たな買い手を見つけないといけません。
2020年8月の実績では、9円~11円あたりで買い取り業者が見つかるようです。
10年前に太陽光を導入し、40円以上の売電価格でウハウハしていた世代にとっては、4分の1の値段ということになります。
これは悲観的推測ですが、FITを16円で参入した人たちも同様に4分の1、つまり4円程度で10年後は買いたたかれると思います。(この予想が正しかったのか、10年後が楽しみだねw)
つまり、
- 10年間(FIT) → 16円
- 以降(卒FIT) → 4円
くらいで見積もった方がいいと思いますよ。
あとは予想の電気代とか売電量をザーッとシミュレーションしてみてください。
私の試算だと16年で元が取れる計算になりました。
16年以降は太陽光が稼ぐ電気はすべて利益となります。
みなさんはどう思いますか?16年で元が取れる投資。
しかも、その後の伸びもそんなにないです。
電気代をコツコツ節約+売電しているので、リターンの速度が速くないです。
だったら、300万円、普通に投資しませんか?
現実的な利回りとして、仮にリターン3%で運用できたとしたら、20年後には約500万円くらいになっていますよ。
「太陽光は株などの投資と違ってリスクがない」
と言う人がいるかもしれません。
ですが、太陽光にも「故障」というリスクがあります。
不具合の場合もあれば、天災によって破壊される可能性もあります。
太陽光は、少ないリターンにもかかわらず、普通にリスクがある投資なんです。
「じゃあ、言わせてもらうけど、私はいざというとき(停電)に備えたいの」
とおっしゃる方もいるかもしれません。
こればっかりは、主観によるところですので判断をお任せします。
ただ、私自身「そもそも日本に30年以上住んでいて停電を経験したことがない」という恵まれた環境で育っているうえに、「別に停電時に電気なくても平気」と思っています。
例えば、私は「ライト,USBポート一体型の手巻き充電式ラジオ」を持っていて、これで十分かと思っています。ソニーのやつで、3.11直後に注文したから、納品まで1年近くかかって大変だった。。
停電に備えるために300万円も投資するのかどうか、今一度お考え下さい。
例えば以下のようなお考えの方は、太陽光もアリだと思います。
- 投資効率が悪くても、停電時に太陽光発電があると安心だから欲しい
- これから電気代はずっと上がっていくと思う。だから、なるべく自分で発電したい。
- 卒FIT後の売電価格は、9~11円から少しずつ上がっていくと思う。
- 太陽光パネルの耐用年数は20年と言われているけど、実際には30年以上持つと思う。故障リスクもほぼゼロとみてよい。
- 無料~半額の値段で、太陽光パネルを設置できる
- カッコいいからつける(見栄)
など
ちなみに、私が行った試算シミュレーションはこんな感じです。
ぜひ参考にして、ご自分でも手を動かしてみてください。
突っ込みどころ募集してますので、ぜひTwitterなどでご意見お待ちしてます。
蓄電池プラン登場(追記 20200827)
太陽光発電13.75kW+蓄電池7kWhで初期コスト253万円との最新情報が入りました。
確かに蓄電池を使うことで、夜に電気を買わなくて済むようになる点が非常に魅力的です
さらに、今までよりも初期コストが低くなるため、かなりシミュレーションの状況は変わるように思えます。
しかし、蓄電池の寿命は早ければ5~6年と言われており、かつ100万円前後の設置費用が掛かるはずです。
引き続き、自分の手でシミュレーションを回してみて、不明点を営業さんに聞いていきましょう。
私の意見はまだ変わらずで、「太陽光はいれないほうが良い」と思います。
シミュレーションの結果はだいぶ変わりまして、
最初の8年で回収するものの、10年目にパワコン+蓄電池の交換によりまた赤字に戻る。
その後14年目に再び回収・・・。
どうでしょうね、蓄電池が10年持つ前提で組んでみましたが、楽観的過ぎるようなきがします。