こんにちは!
カツオです。
今回は、「我が家が注文住宅にした4つの理由」についてお話していきます。
住宅選びって、すごく悩みますよね。
大きく分けて以下の4つの選択肢に悩まされると思います。
- 持ち家か賃貸か
- マンションか戸建てか
- 新築か中古か
- 建売か注文住宅か
これら4つの選択肢について、僕もかなり悩みました。
住宅について、選択の流れを僕なりに図にするとこんな感じです。
↓
僕もいろいろ悩みましたが、最終的に注文住宅の購入に行き着きました。
この記事では、それぞれの分岐について、
どういったメリットデメリットがあるのかだったり、
我が家がどういった結論をだしていったのか
についてお話します。
始めにはっきりと申し上げますが、この記事で言いたいことは
「注文住宅を購入すべき」
ということではありません。
すべての人にあてはまる答えなんてありません。
どんな住まいを選択するかは、その人の価値観や状況によって違います。
あなた自身が納得していることが一番大事で、
賃貸でもマンション購入でも、はたまた地方移住とか、
民泊を転々とするみたいな生活とか、人によって住み方は自由です。
この記事を最後まで見ていただけたら、
住宅の一つの選択肢である「注文住宅」が、
あなたにとって最善の選択なのかどうかが
イメージできるようになると思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
先に、僕がたどり着いた結論をざっくりお見せすると、こんな感じです。
↓
- 持ち家か賃貸か
⇒持ち家。長期間住む前提なら、持ち家のほうがお得。 - マンションか戸建てか
⇒戸建て。子育て世代にとっては、家の広さを優先したい。 - 新築か中古か
⇒新築。感覚だけの話ではなく、中古の方が本当に安いと言えるのか疑問。 - 建売か注文住宅か
⇒注文住宅。建売のほうがコスパが良いのは明白。でも、かゆいところに手が届かない。
細かいメリットデメリットについては、各パートでお話していきます。
それでは、やっていきましょう!
ちなみに、動画で見たい方はこちら。
目次
持ち家か賃貸か
まずは、持ち家と賃貸のメリットデメリットについてお話します。
持ち家と賃貸のメリットデメリットは挙げていくと大量にありますが、
我が家が比較した項目を整理するとこんな感じです。
↓
引っ越しができるかどうかという観点では、賃貸に軍配が上がります。
維持管理で比べても賃貸のほうが楽ですよね。
一方で、家の住み心地という点で比べてみますと、
ケースバイケースですが、一般的には賃貸よりは
持ち家の方がスペックは高いと思います。
高気密高断熱で暖かい家とか、水回りの使い心地が良いなど、
生活の心地よさの点で言うと、持ち家の方が良いかと思います。
そして、個人的に最大の争点となったのが、「お金」の問題です。
僕は2020年の初めのころからお金のことを勉強するようになり、
そもそも住宅購入を検討するきっかけは
「お金をいかに節約するか」
という観点からでした。
ご存じの方もいるかもしれませんが、Youtuberの
「つみたてシータ」さんや「両学長」さんの動画を大量に見て、
資産運用やお金の使い方について学んでいました。
お金に興味がある方は、このお二人の動画は結構おススメです。
Youtubeのアルゴリズムってすごいですよね。
お金の勉強をしていたら、今度は「住宅」に関する動画が
チラホラおススメ動画に出てくるようになりました。
それが持ち家を検討することになったきっかけです。
少し話が反れてしまいましたが、
「持ち家と賃貸と、どっちがお得か」
の話に戻します。
この話題については、数多くのブログや動画で語りつくされていると思います。
賃貸の方が得とか、持ち家の方が得とか、いろんな意見があります。
これはもう自分で考えるしかないと思い、実際に自分の手でシミュレーションをしてみました。
シミュレーションのやり方についてもお話したいのですが、
また別の機会にご紹介できたらうれしいです。
シミュレーションしてみた結果、長期的に住むのであれば
持ち家のほうがお得になることがわかりました。
このグラフは、注文住宅を購入して何年か住んだのち、
その後売却した場合に、
「賃料で換算すると1カ月いくらで住んだことになるか」
というシミュレーション結果です。
※横軸が売却する年数を表しています。
金額はサンプル、かつ注文住宅前提で計算しています。
延床面積100㎡、賃貸相場15万円の家を
注文住宅で建てようとして土地と建物で
総額4000万円かかった場合で計算しています。
シミュレーションの結果から、(実際には住宅の種類にもよりますが、)
20年~30年くらい住むかどうかが分かれ目になってきそうです。
我が家の場合、職場環境や子育て環境のことを考えると、
まず引っ越すことはないだろうと予想しています。
なので、20年~30年住むことを前提とし、
持ち家のほうがお得に暮らしていけると判断しました。
マンションか戸建てか
さて、賃貸ではなく持ち家にしようと考えた場合、
真っ先に考えることと言えば、
「マンションか戸建てか」
ということではないでしょうか?
まずは、マンションと戸建てのメリットデメリットを、
僕なりにピックアップしてみました。
↓
この4項目は、マンションと戸建てを比較するときに、
妻ともよく議題に挙がってきたものです。
まずマンションの良いところといえば、なんといっても立地ではないでしょうか?
「○○駅徒歩3分!」
みたいな広告をたまに見ますが、本当にすごいなと思います。
誰だって駅徒歩3分とか言われたら、心が揺らぎますよね。
駅徒歩3分は言いすぎましたが、
どんなマンションでも同じ予算で戸建てと比べたら、
立地は良いと思います。
そして、安全かどうかについても、マンションに軍配が上がりますよね。
最近の新築マンションなら、まず間違いなく
オートロックと監視カメラは配備されているのではないでしょうか?
そしてなんといっても、明るくて常に人の目が気になる
という点が、防犯上効果が大きい点だと思います。
マンション自体の安全性もそうですが、
家に帰る時の夜道を比べた時も、
マンションのほうが明るい道で帰れるケースが多いと思います。
こういった感じで、マンションのほうが安全に暮せるのは、
素直にいいなと思います。
続いて、マンションでの合意形成についてですが、
これがデメリットになるかどうかはマンション次第だとは思います。
マンションって管理組合があって、
持ち回りでリーダーやサブリーダーみたいな人を立てて、
みんなでたびたび話し合いをしなければなりません。
知人が以前に住んでいたマンションの話を聞きましたが、
この管理組合に関して相当苦労したそうです。
その方のマンションの場合、
1フロアに1人は組合員を選出しなければならず、
自分も組合員になったことがあるそうです。
当時、マンション住人の1人が、
マンションホールや廊下で流れる音楽がうるさいと言いだしたそうです。
何度も議論を積み重ねて、アンケートも取ったりもしました。
それでも、その一人のマンション住人が納得してくれず、
最終的に、マンションの高級感を演出する音楽を止めることになったそうです。
こういった感じで、ひとつひとつの問題に対して、
賛成か反対かみんなで議論しながら決めていかなければならない面倒さや、
本当はやりたくないのにやらなければいけない、
みたいな残念なことが起きます。
知人の体験談を聞いてからは、マンションって大変なんだな
というイメージが個人的にはけっこうあります。
すべてのマンションがそうだとは思いませんが、
マンション購入を考えている場合、
この点には注意しておいた方がよさそうです。
一方で戸建ての場合は、確かにすべて自分で
考えなければならないのは大変かもしれませんが、
面倒な合意形成は必要なく、すべて自分の思い通りにできます。
そういった気軽さが戸建てにはあると思います。
最後に「広さ」についてですが、
同じ予算でマンションと戸建てを探すと、
どうしてもマンションの方が小さいです。
そもそも大きいマンション自体が少なく、
住宅に「広さ」を求めるかどうかが分かれ道になる気がします。
「マンションか戸建てか」について4つの比較項目について挙げましたが、
我が家の場合は、「広さ」が決め手となり、戸建ての購入を検討することにしました。
我が家は、これから2人の子育てをしていくうえで、
「広々としたお家に住むこと」
を最優先に考えました。
僕の住んでいるエリア近くのマンションでは70㎡前後のマンションが多いのですが、
その広さだと、少し狭いかもしれないという不安がありました。
もちろん、マンションと言えば「好立地で便利」というメリットがあります。
しかし、我が家が最優先に考えたいことはどちらかというと広さでした。
現在住んでいる賃貸マンションは約60㎡あるのですが、
まだ子供が小さいので広々と暮せています。
しかし、この子たちが中学生や高校生になった時のことを想像すると、
果たしていまの賃貸よりも少し大きいくらいのマンションで
広々と暮せるのか、とても疑問でした。
その感覚を裏付けるように、国土交通省が「居住面積水準」というものを公表しています。
この表から読み取れることとしては、
4人家族で暮らす場合は、最低でも50㎡
理想的には95~125㎡のお家に住みましょう
ということになります。
なので、もちろん70㎡のお家で住めないことはないのですが、
国が定める基準から見ても、”70㎡だと少し狭いお家”だということがわかります。
「それなら広いマンションを探してみるか!」と思い、
SUUMOのサイトで「90㎡以上 マンション」という条件で
探してみましたが、予算に見合うマンションはぜんぜん見つかりませんでした。
なので我が家はマンションを諦め、戸建てを検討していくことにしました。
新築か中古か
次に、「新築か中古か」という選択
についてお話したいと思います。
新築と中古、それぞれのメリットデメリットはいたってシンプルです。
当然ですが、中古の方が値段が安いです。
一方で、基本的には新築の方が住宅の性能は高いです。
そして、僕がここで一番お伝えしたいのは、
3つ目に挙げた「メンテナンス費用」のことです。
後ほど詳しくお話します。
「新築か中古か」
結論から言うと、僕は新築が良いと思います。
よく「日本人は、新築が好きだ」と皮肉っぽく言われますよね。
例にもれず、僕も新築が好きです。
なにが問題視されているかというと、
「日本人は、高くても新築を買う」
ということです。
「日本人はアホだ。2割くらい新築プレミアムが上乗せされていて、すごく割高の物件を買っている。それに日本人は気がつかないから、いつまでたっても、日本の市場に出回っている物件は新築の割合が高い。日本人はアホだ。」
みたいな言い方をされることもあります。
果たしてそうでしょうか?
じゃあ、僕が「価格に見合ってなくても新築を買うか」
と聞かれたら、それは違います。
先ほどご説明した通り、そもそもお金のことを勉強したことが
きっかけで持ち家を検討しており、賢い買い物をしたいと思っています。
それでは、なぜ新築を選ぶのか、お話していきます。
前のパートでお伝えした通り、僕は戸建ての購入を検討することにしたので、
戸建ての中で、新築と中古でどれくらい金額差があるのかを調べました。
中古の戸建てはだいたい20年くらいで減価償却されて、
資産価値がゼロになることが多いです。
なので、例えば築25年の戸建てが売られていたとしたら、
おそらくそれはほぼ土地の値段だけです。
むしろ、更地のほうが好まれるため、相場の土地の値段よりも安いかもしれません。
そういった、いわば”無料”の家を買ってしまえば、コスパMAXな気がしますよね。
僕も最初はその線で検討してみたのですが、実際はそうではありませんでした。
住宅産業協議会というところが、
住宅のメンテナンスにかかる費用の目安を公表しています。
ハウスメーカーなどを検討する中でも、ベンチマークとして、
たまに出てくる表なので、この機会にぜひ知っておいてください。
目安として例えば、ほぼメンテナンスされていない築25年の住宅を購入した場合、
住み始めてすぐにでも600万円ほどメンテナンス費用がかかることが分かります。
住宅って、買って終わりではなくて、
外壁、屋根、設備などをメンテナンスしていかないといけないんですよね。
しかもこれは建物だけの話で、
水道やガスなどのライフラインや外構などについても、
場合によってはメンテナンスが必要かもしれません。
日本の住宅は欧米に比べると非常に低い作りのものが多いと言われています。
築25年の住宅を購入したとして、そこからさらに30年暮せるような
作りになっているか、私は疑問に思います。
そうすると、中古のコスパ感ってなんなんだろうっていう気がしてきませんか。
中古の戸建てを購入して、600万円以上かけてメンテナンスをし、
場合によってはライフラインのメンテナンスやらリフォームやらも行って、
それでもその家が30年間安心して暮せるか不安…
こんな状態って、とても賢い買い物には思えないわけです。
では築浅の戸建てはどうか、というと、これはアリだと思います。
ただし、試してもらえればわかりますが、
築浅の戸建てを探したとしても、なかなか見つかるものではありません。
僕も探したことがありますが、たまーに見つけることはあっても、
売主さんのこだわりが詰まったクセの強い物件とか、
間取りが微妙に気に入らないなどの理由から、購入にはいたりませんでした。
以上のことから、戸建てを検討しているのであれば、
中古ではなく新築にすることをおすすめします。
話が反れますが、マンションについても同様なことが言えます。
中古のマンションが絶対にコスパMAXかというと、そうでもありません。
マンションの場合は、築古になっていくと
管理費・修繕積立金がどんどん上がっていきます。
そうすると中古を安く買えたとしても、
住んでから払う金額が高くつくので、結局トントンになります。
私の知人は、以前築10年のマンションを購入しましたが、
住み始めてすぐの1年くらいたった頃に
いきなり管理費・修繕積立金が2万円から5万円にアップしたそうです。
購入した当初は、良い買い物をしたと言っていましたが、
計画が大きく崩れてしまったと後悔していました。
個人的な持論にはなりますが、もしマンションを買うなら新築を購入して住んで、
管理費・修繕積立金が高くなる前に売り抜けるパターンが良いと思います。
その間、低金利と住宅ローン減税のメリットを享受しながら、
新築マンションを点々としていくのが良いと思います。
建売か注文住宅か
それでは最後に「建売か注文住宅か」についてお話していきます。
建売と注文住宅のメリットデメリットは、こんな感じです。
↓
まず立地についてですが、
なんでなんでしょうね、建売って、
良い立地に建っているんですよねぇ。
注文住宅を建てようと土地を探していると、
なかなか良い土地が見つからないのですが、
「え~そこすごく良い場所じゃん!」
と思えるようなところに、ひょこひょこ建売が建っているんです。
おそらくなんですが、良い土地は建売デベロッパーさんが
ものすごいスピードで買ってしまい、注文住宅を建てようとしている
弱小ピーポーには、良い土地が回ってこないんじゃないかと思っています。
そして、建売は立地がいいだけでなく、値段も安いです。
建物に1000万~1500万くらいしかお金がかかっていないように見えます。
建売のなかには高級路線のものもありますが、
特にこだわらなければ、かなりコストパフォーマンスの高い買い物ができそうです。
そして、「購入が簡単か」については、
建売の方が注文住宅よりも圧倒的に楽です。
注文住宅は決めることや考えることが多すぎます。
それが良いことではあるのですが、たまに心が折れます…。
人によっては、チマチマ仕様を決めていくのが苦痛に思う人もいて、
そういう人にとって建売は最適な選択肢になります。
私の知人で、
「注文住宅を建てることになったが、打ち合せに行くのが苦痛だ」
と言っている旦那さんがいます。
この知人は、奥さんの猛烈なプッシュで注文住宅を建てることになったそうで、
本人はそこまでモチベーションがないため、つらいみたいです。
注文住宅は打合せや考えることが多いのですが、建売であれば、超簡単です。
人によっては、かなり魅力的な選択になると思います。
次に、建売の弱点ですが、なんといっても「住宅の性能」と「間取り」です。
大変失礼な言い方になりますが、
性能については「安かろう悪かろう」と言わざるを得ません。
また、「間取り」については、よくも悪くも一般的な作りになっています。
どうしても希望の条件にピッタリな間取りと出会うのは難しいと思います。
ただ、性能と間取りについては、知識がない方にとって
おそらくまったく気にならないと思います。
こだわりがないので、見たものを
「ああ良いかも!」と思えばそれで買ってしまいます。
ただ、それは危険だと、僕は思います。
もし建売を検討されている方がいたら、
ぜひ一度「ホントは安いエコハウス」と「間取りの方程式」
をご覧になってみてください。
建売を買うならそのあとでも遅くはないです。
性能や間取りの理想はわかった上で、
それでも建売がいいと思うなら、きっと後悔しないと思います。
ぜひ一度足を止めて、この2つの本を読んでから
建売の購入を検討するようにしてください。
僕もこれらの本やYoutubeなどでいろいろと勉強するうちに、
だいぶ住宅の知識がついてきて、
「どんな暮らしがしたいか」
とか
「住宅の性能はこれくらいがいいな」
みたいに
希望の条件がはっきりしていきました。
すると、建売の場合だと、どうしても希望条件にマッチしないことがわかりました。
そのため、最終的には注文住宅で家を建てることを決断しました。
まとめ
我が家が注文住宅にした4つの理由は、以上となります。
冒頭の繰り返しになりますが、住み方は人それぞれ自由です。
「注文住宅がぜったいに良い」わけがないです。
その人の性格や環境に応じた、最適な答えがあるはずです。
賃貸でもいいし、マンションでもいいし、
建売でもいいし、なんでも良いと思います。
でももしあなたが注文住宅の検討で悩まれているとしたら、
少しでもこの記事がお役に立てていたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。