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【実例サンプル】僕がSIerから社内SEに転職したときの志望動機

【実例サンプル】僕がSIerから社内SEに転職したときの志望動機

こんにちは!
カツオです。

「社内SEに興味があるんだけど、志望動機どうしよう…」
「社内SEに転職したい!履歴書や面接でどういう志望動機をアピールすればいい?」

とお悩みのあなた。

「志望動機」は、転職活動でいちばん悩むところです。
僕もSIerから社内SEに転職するときは、とても悩みました。

この記事では、僕が実際に話していた「志望動機」を紹介します。
あなたの志望動機を決めるのに、少しでもお役に立てれば幸いです。

僕の志望動機は「上流工程をやりたい」

結論から言うと、僕の志望動機は
「(いまよりも)上流工程をやりたい」
でした。

僕は転職する前、3年間SIerで働いていました。

僕が当時勤めていたSIerは、
「SI業界の中でも、わりと上流工程をやっているところ」
と言われていた会社です。

新卒で入社して2年目から、お客様との打ち合わせに参加するようになり、要件定義を経験。
お客様と密に関わりながら、「要件→仕様」に落とし込むプロセスは、とても”やりがい”がありました。

しかし、時にはこんなことを言われました。

お客様に実際に言われたこと

「要件が変わった、仕様変更してくれ。」
「ここの帳票はもっとこうしてほしい、変えてくれないか。」
「こんなのは認識してなかった!直してもらわないと困る!」

お客様には、さんざん振り回されっぱなしでした…。
そしていつしか、こう思うようになったんです。
「お客様といっしょに要件を詰めているように見えて、いつも最後に決めるのはお客様だ…。」

いくら上流をやっているSIerといえども、お客様のほうが
“さらに上流”
で仕事をしているのは事実です。

そのことに気づいてからは、事業会社側で働く「社内SE」という職種に興味も持つようになりました。

本音は、激務から逃れたい

ここからは、本音をお話しします。

「えっ?上流やりたかったんじゃないの?」
って思うかもしれません。
たしかに「上流工程をやりたい」というのも、ウソではないです。

でも、転職の一番の理由は、
「SIerが激務だったから」
です。

SIerは、激務かつブラックでした。

・毎日9時~0時まで仕事
・みなし残業なのでいくら働いても給与は同じ
・2日に1回は、夜中の3時~5時に会社携帯が鳴り、トラブル対応。しかも、残業に加算されない。
・毎月120時間以上残業
・勤務時間の管理上は80時間未満になるように記録

お客様もシステムも24時間動いていたため、休日や夜中に働くこともあります。
基本的に土日は休みですが、平日の疲労により、まともに体が動きませんでした。

僕の志望動機:「ホンネ」と「タテマエ」

・ホンネ:まじ激務だから、ホワイト企業に行きたい。
・タテマエ:上流工程やりたいです。

転職活動では、このように「あざとい」感じでいいんです。

この記事を読んでいる方の中には、後ろめたい理由があって転職を考えている人もいるかと。
「後ろめたい理由」をそのまま「志望動機」として、履歴書や面接で話して、いい結果が得られるわけがありません。

なぜなら、採用人事は以下のような人を求めているからです。

  • モチベーションの高い人
  • より高みを目指している人
  • 現状に不満を漏らさない人

例えば、
「現職では、上司の仕事の振り方に不満がありまして…」
「もっとテレワークとか、自由な働き方がしたいと思っています!」
「いまの会社は、大企業体質で不満があります」

と、あなたが面接で話したとします。

採用人事からしたら、
「この人は、現状に不満を持つとすぐに転職してしまう」
「自分で何とかしようとせず、周りのせいにする」

といった、ネガティブな評価にしかなりません。

なので、タテマエでもいいから志望動機は「ポジティブな内容」を話してください。
とはいえ、ウソはよくないです。

あなたの中にある、
「こんなことをやってみたい」
「あんなことで貢献したい」

という思いを、小さいことでもいいので挙げてみてください。
そして、その小さな「やりたいこと」を膨らませましょう!

例えば、僕と同じように「上流工程やりたい」という気持ちが少しでもあるなら、ぜひこのあと紹介する回答サンプルも参考にしてください。

面接対策サンプル

少し余談を。
僕が転職活動をしていたときは、面接のあとにすべての内容をクラウドメモ帳(Evernote)に書き起こしていました。
その理由とは、以下の通りです。

面接内容を書き出す理由

・「履歴書→1次面接→2次面接→最終面接」という一連の流れの中で、矛盾したことを言わないため。
・面接官が気にしているポイントを整理し、次回の面接に向けて”よりよい回答”を考える。

ノートでもスマホでも良いです。
かならず、面接の記録を残しておきましょう。

では実際に、僕が経験した面接でのやりとりを3つシェアします。

質問①:
今までの職務経験を教えてください。(自己紹介をしてください。)

回答①:

新卒で○○に入社し、・・・(省略)・・・といった経験をしてきました。

こういった経験を活かして、「どうやって作るのか」ではなく「何を作るか」という視点で仕事をしていきたいと考えております。

面接で必ず聞かれる質問です。
僕の場合、「志望動機は何ですか?」と聞かれなくても、自己紹介や職務経歴を話すときには必ず「やりたいこと(志望動機)」も混ぜるようにしていました。

このように、質問されたことに対して「やりたいこと」を最後に添えるのはオススメです。
どんな質問をされたとしても、「回答+α」を心がけてください。
※毎回だとしつこいので、バランスよく。

  • 「回答 + なので僕はこんなことがしたいです」
  • 「回答 + この経験を活かしてこんなことがしたいです」
  • 「回答 + 御社のこういった課題を解決していきたいです」

面接は自分をアピールする場です。
本当に「やりたい!」と思っている人は、聞かれていなくても話すでしょう。
なので、それと同じことをしましょう。

質問②:
入社してどのようなことがしたいですか?中長期的なキャリアビジョンと意欲を教えてください。

回答②:
プロジェクトと通常業務は、1:9くらいの想定です。現職でも2:8くらいで、年がら年中プロジェクトを行いたいとは考えておりません。
プロジェクトでしか学べないこともあれば、通常業務でしか学べないこともあります。
プロジェクトが走り始めたときに、上流のシステム企画の役割で働くことができるように、まずは既存システムの把握、業務遂行に専念いたします。

この時の面接では、面接官がしきりに
「社内SEは上流工程をそんなにやれないよ」
というネガティブな会話の流れでした。

僕の返しは、
「上流工程をずっとやりたいわけではなく、普段の業務もやるし、たまに”今よりも上流”な経験を積みたい。」
という話にすり替えました。

質問③:
システム企画に近い仕事をしたいとのことですが、うちにはそういったチャンスはあまり無いと思います。
「何を作るか」という話は、どちらかと言えば現場サイドが考えることで、システム人員はそれに従うイメージです。
あまり情シスが主体的に動く環境ではないです。
その点いかがでしょうか。

回答③:
2点ございます。
まず1点目は、「なにを作るか」を考える上で、御社はベンダーのひとつ上の階層にいます。
御社の情シスの方々からすれば、「何を作るか」は現場主導で決定されるように感じられるかもしれません。
しかし、ベンダーからすれば”より上流工程”になります。
2点目としては、今後システムの役割は増大していくという点です。現状システムは競争力の・・・

このときも、しつこいくらいに
「上流工程できないよー」
と質問されました。

僕が「上流工程やりたい」って言うもんだから、
「思ってたのと違う!」
とか言って辞めないかを、面接官は心配しているわけです。

なので、このときは
「そんなことないよ!辞めないよ!」
って説明するのに僕も必死でした。

実際に社内SEになってみて

僕の転職理由をおさらいすると、

  • ホンネ:まじ激務だからホワイト企業行きたい。
  • タテマエ:上流工程やりたいです。

です。
これに対して、実際に社内SEとして働いてみてどうかというと、
「ホワイトで上流もできるので大満足」
です。

社内SEは、SIerでデスマーチをしていた僕からしてみれば「まるで天国」です。
残業時間は20時間~40時間ほどになりました。
システムトラブルの電話で、夜中起きる必要もありません。

いまだに携帯の「ピピピピッ」という着信音を聞くと、背筋が凍ります。
それが、他人の携帯であっても。

そして、上流工程については、確かに少ないものの「やれなくはない」です。
仕事の2%くらいですけどねw