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社内SEに転職するなら、こんな方向性がいいんじゃない?

社内SEに転職するなら、こんな方向性がいいんじゃない?

社内SEへの転職を考えている方の中には、
「具体的にどんな仕事・役割で働いている人がいるんだろう?」
と気になる方もいると思います。

一言に 「社内SE」といっても、やっていることは様々です。
この記事では、社内SEの仕事の種類についてシェアしていきたいと思います。

僕は都内金融の情シスで、社内SEをしています。
Sierから転職してきて、早くも3年が経ち、だいぶ情シスの人たちの役割分担が見えてきました。

社内SEへの転職を考えている方に、役に立つのではないかと思っております。

社内SEになるうえで、

  • どんなポジションがあるのか
  • 社内SEに転職するとしたら、どの役割が向いているか
  • どんな経験をアピールしていけばよいか

などの参考になれば幸いです。

まず社内SEの役割分担をざっと挙げてみる

僕の働いている職場の社内SEを、ざっくり役割分担で分けるとこんな感じです。(カッコ内は人数比です)

  • 情シスマネージャー(1人/30人中)
  • プロジェクトマネージャー・チームリーダー(3人/30人中)
  • インフラエンジニア(6人/30人中)
  • クラサバ系エンジニア(6人/30人中)
  • ツール開発エンジニア(6人/30人中)
  • 経理・契約系スタッフ(2人/30人中)
  • ヘルプデスク(3人/30人中)

補足:情シスの闇

カッコ内の人数比を見てわかる通り、実はぜんぶ足しても30人になりません。
この一覧にいない人は、「なにもしていない人」です。
情シスの闇な部分です。
本質からズレますので、この話はここまで。

役割分担を挙げてみたものの、完全な分業をしているわけではありません。

  • チームリーダーをやりつつ、ツール開発
  • 情シスマネージャーをやりつつ、インフラエンジニア

みたいに、複数分野にまたがって仕事をすることもあります。

このあたりは、企業の規模に左右されると思います。

  • 大企業 → 役割分担が明確、それぞれの専門に特化
  • 中小企業 → 役割分担は不明瞭に、最悪の場合「ひとり情シス」

ちなみに僕の場合は、こんな感じです。↓

SierでのOL/BT開発経験を売りにして、クラサバ系エンジニアとして入社

あれよあれよと、インフラのデスマーチに巻き込まれ、今はインフラエンジニア。

とはいえ、ユーザーからの問い合わせは毎日たくさんあり、ヘルプデスクもけっこうやっている。

それでは具体的に、それぞれの役割の人たちの仕事内容をざっくり紹介していきます。

情シスマネージャー(1人/30人中)

簡単に言うと、情シスの部長です。
会社から見たら、「情シスの仕事を決める人」と言ってもいいかもしれません。

「今年は○○を導入します」
「来年は○○を改善します」
「○○の費用を削減します」

みたいな感じで方針を決め、人をあてる仕事をしています。

正直なところ、転職していきなり情シスの部長になるケースは想像がつきません。
あるのかな。
とはいえ、もし求人があるとしたら、こんなスキルが求められると思います。↓

情シスマネージャーに求められるスキル

・導入事例の知識(色々な選択肢を知っていて費用対効果を把握している)
・マネジメント経験
・システムの知識
など

デキる部長を目指すなら、机上で戦う力があるといいですね。
言い換えると、「ムダを予見する力」です。
「そのシステム入れても意味ないよ。なぜなら…」
「○○会社の事例ではこういう結果だった。うちの場合だと…」
「3か月後に向けて、○○チームを増員しておかなければ…」
みたいなことです。

今の僕の上司はこれが上手いです。
ムダな仕事を発生させません。

本人はゲームばっかりしていますが、部下にムダな仕事をさせない(自分が仕事をしたくないだけかもしれませんが)。
机上の議論が上手いです。

プロジェクトマネージャー・チームリーダー(3人/30人中)

社内SEはSierなどと比べると、比較的小規模なチームを構成します。
「○○システム担当」
「○○移行プロジェクト」

みたいな感じで、案件ごとにリーダーが必要になります。

僕の会社の場合は、3名のリーダーがいて、その配下の人たちを含めて”ライン”とも呼んでいます。
「小林さんライン」
「田中さんライン」
「佐藤さんライン」

みたいな感じ。
※実名ではございません

何十種類以上の案件を、各”ライン”ごとに責任もって対応していきます。

  • 案件例1: 「新規で導入したいパッケージがある」
  • 案件例2: 「法規制が変わったから、ツールを改修してほしい」

リーダーは、
「システムの知識も必要だし、マネジメントの力も必要、コミュニケーションも取れなきゃ・・・」
というように、SEとしての全知全能が求められます。

といっても完璧な人はいないので、まぁみんな誤魔化しながらやってますね。笑

プロジェクトマネージャー・チームリーターに求められるスキル

・プロジェクト管理能力
・部下や外注のマネジメント力
・システムの知識
など

インフラエンジニア(6人/30人中)

ここから先は、ソルジャーな人たちのポジションです。
まずは僕もやっているインフラエンジニア。

システムが動く基盤を作る人たちです。
主に以下を配備して、見守る仕事です。
・サーバー
・ネットワーク
・パソコン

たまに、拡大したり、引っ越したりします。
※いざという時は、けっこう忙しくて大変です。

インフラエンジニアに求められるスキル
・ネットワークやサーバーの知識
・過去の移行経験
など

仕事の具体例を挙げるとこんな感じ↓

  • 「東京だけでなく大阪にもデータセンターを持とう」
    →サーバーを二重化してみたり
  • 「WindowsサーバーやWindows7がサポート終了するから一斉に交換しよう」
    →ちょっとしたデスマーチをしてみたり

クラサバ系エンジニア(6人/30人中)

クラサバっていう言葉は、もしかするとあまり馴染みがないかもしれません。
クライアントとサーバーのシステムに詳しい人ってことです。

つまり、

  • ブラウザ⇔Webアプリケーション⇔データベース
  • データベース⇔バッチ処理
  • クライアントツール⇔サーバー処理

に詳しいということ。

クラサバ系エンジニアに求められるスキル

・使用言語や設計開発経験
・保守運用経験
・コミュニケーション能力(要件を抽出して仕様まで落とし込む力)
など

個人的には、SierやWeb系エンジニアの経験が、一番活かせるポジションかと思っています。
ユーザーと折衝しながら、設計開発を管理できるスキルは、とても強みになります。
テストやレビューの力もちゃんとあるといいですね。

仕事の具体例を挙げるとこんな感じ↓

  • 「自社開発の営業支援ツールを○○のように改善してほしい」
    →外注さんと協働して納品したり
  • 「パッケージシステムの機能追加をしてほしい」
    →ベンダーに相談しながら落としどこを見つけたり

ツール開発エンジニア(6人/30人中)

Sierから社内SEに僕が転職して一番びっくりしたのは、ツール開発エンジニアが (常駐さん含め) たくさんいることです。

Sierとかであれば、大規模システム開発が結構あると思います。
その一方、ユーザー企業の現場では、細かいツールが大量にあります。

・Access
・Excel
・.NET
・SQLサーバー
あたりをベースにして、様々なツールの開発が行われています。

最近だと、RPAなんかも情シスでサポートしている会社もあるんじゃないでしょうか。

ツール開発エンジニアに求められるスキル

・使用言語や設計開発経験
・コミュニケーション能力(要件を抽出して仕様まで落とし込む力)
など

ちなみに、ツール開発エンジニアに転職するケースとして多いのが、常駐からそのまま正社員に移るケースです。
①「実際に開発に携わったので、ツールのことをよくわかっている」
②「しかし、どうしても契約が切れてしまいそう」
という2つの条件が揃うと、”転職”のチャンスが到来することがあります。

ツール開発系エンジニアとして常駐している人は、「戦略的にこのプランを狙っていくと良いんじゃないか」と、個人的には思います。

常駐から客先正社員になるパターンは、以下のとおりです。

ツールを開発しまくる
右に出るものはいないほど頼りにされる
信頼を勝ち取る
常駐先の変更を希望するorしむける(※)

※自社に呼び戻されるなどの”不可抗力”があるのが好ましいですが、5年~10年も同じところに常駐するのは、キャリアとしてもったいないです。なので、能動的にしかけたほうがいいと、僕は思います。
(SESを経験したことがないので、あれですが。)

客先が反発する
客先から「それなら転職してうちにきてくれ」と誘われる

経理・契約系スタッフ(2人/30人中)

正直、社内SEとは言えないかもしれません。
でも、情シスにとても必要な存在です。
システムの経費を取りまとめたり、契約を交わしたりする人です。

一般的に情シスは、いろいろなパッケージベンダーと契約しています。
一部のパッケージベンダーとは、英語でのやり取りが必要になります。
なので英語が喋れるとなお良いです。

経理・契約系スタッフに求められるスキル

・経理や契約を管理する能力
・英語力
など

ヘルプデスク(3人/30人中)

ユーザーからの問い合わせを受けるお仕事です。
ぶっちゃけ、社内SEの中で一番貢献しているのではないかと思える、素晴らしい仕事です。
※かなり私見が入っている説

「マウスが動かないんだけど」
「システムがうまく動かないんだけど」
「パソコンが遅すぎて仕事になりません」

みたいなソフトパンチ・ハードなパンチを、よける or たまにクリーンヒットする仕事です。

ヘルプデスクがきれいにさばくと、ほかの部員が幸せになります。
結局のところ、部長とかチームリーダーなんかよりも、よっぽど人をアサインしているのは、このヘルプデスクです。

ヘルプデスクは、情シスの日常業務の起点になっています
システムベンダーにおける、営業職のようなイメージに近いです。

ヘルプデスク業務に求められるスキル

・使用しているシステムの幅広い知識(わりと薄くて良い)
・パソコンの知識(わりと薄くて良い)
・真摯にていねいに説明する能力と姿勢
・折れないハート
・Excelの処理能力
など